WordPressおすすめ無料テーマレビュー2:Cocoon

2019年8月27日

設定画面のメニューが豊富でβ版ながらPWAにも対応するWordPressのおすすめ無料テーマ、Cocoon。SEOやAMP設定の他にも広告やAPIも管理可能といった特徴や、実際に使ってみた管理画面の機能などを紹介します。

CocoonというWordPress無料テーマの概要

Cocoonを開発しているのは、わいひらさんという個人の方。以前からSimplicityというWordPressテーマを手掛けていて、Cocoonは完全互換ではないものの、その後継にあたります。
Simplicityからユーザーのフィードバックを集約したフォーラムを運用していて、約3500のトピックと約2300の投稿を開発に活かしている分、実際のニーズが高い機能や使い勝手のよさなどを備えているといえそうです。
なお、Cocoonは単体でも利用できますが、子テーマであるCocoon Childと合わせてインストールすることで、テーマのカスタマイズ状態をキープしつつテーマのアップデートをすることができるのでおすすめ。

WordPress無料テーマ、Cocoonの主な特徴

管理メニューに追加される、Cocoon設定の機能が豊富

Cocoonをインストールして有効化すると、管理画面の左メニュー、【外観】の上に【Cocoon設定】が表示されます。
設定全般の画面は以下の通り。

WordPress無料テーマ、Cocoonの全般設定画面

グラフィック的な意味合いでのテーマカスタマイズ機能はもちろんのこと、プラグインを使わずにAMP対応できますし、β版(2019年8月27日現在)ではありますが、PWA(Progressive Web Apps)にも対応しています。
専門知識があれば、かなりディテールまで調整できますし、そうでない場合はデフォルト設定をベースにしつつ、サイトを運用する中でそれぞれの機能がどういった効果・結果をもたらすか、トライ&エラーで実践してみるのもよさそうです。

【高速化】設定ではキャッシュ有効化やコード縮小化も可能

【高速化】というメニューでは、サイトの表示速度をより速くするための設定が可能。ブラウザキャッシュ、HTML・CSS・JavaScriptの縮小化、画像やフォントのLazy Load表示ができるのも強みといえます。
テーマとして生成するソースコードは、公式サイトの表記によると“完全なレスポンシブスタイル”。PC用のソースコードもタブレット・スマホ用のソースコードも同じで、関数による表示振分を採用していない点も、Googlebotによるクロール時に優位になるとのことです。

Google AdSenseやアフィリエイトなどの管理が容易

Cocoonというテーマは、Google AdSenseやAmazon・楽天のアフィリエイト用の設定・管理が手軽にできるのも大きな特徴。サイト運用による収益化というニーズに応えるための機能であり、このテーマを利用する人たちがブログなどで広告やアフィリエイトを積極的に活用していることが伺えます。
企業ユースでもオウンドメディアなどはこうした機能が役立つでしょう。

Cocoon公式サイト

Cocoon公式サイト ダウンロードページ