Z.com WPサーバーを使ったWordPressサイト運用ガイド

2019年11月11日

オートスケールやステージング環境など専用設計で豊富な機能を持ち、WordPressに最適化したZ.com WPサーバーについて紹介します。

Z.com WPサーバー公式サイト

Z.com WPサーバーの主な特徴

Z.comはGMOインターネットグループの海外戦略ブランド

Z.comとは、2014年にGMOインターネット株式会社が8億円で取得したドメインで、当時はニュースにもなったほど。海外戦略のブランドで、英文字1文字ドメインは世界で6つしかないそうです。
アジアを中心に展開していて、もちろん日本国内マーケットも対象。サーバーホスティングというサービスでZ.comの特性を考えるなら、海外リージョンが用意されているのも特徴のひとつといえます。

WordPressに最適化した安価なサーバーサービス、Z.com WPサーバー

Z.comのサーバーホスティングサービスの中でも、WordPressに最適化したのがZ.com WPサーバー。
WordPressのセットアップが簡単なこと、高速なSSDを利用できること、サーバーのキャッシュ機能によってコンテンツの表示スピードをアップできること、そして回線が10Gbpsと高速なことなどが強みといえます。
他にも、月額290円~のレンタルサーバー、コーポレートサイトやECサイトの構築機能を持つZ.com Studioといったプランも用意されています。

ウェブサイト運用業務に役立つ多様な機能を持つ

Z.com WPサーバーの運用支援機能の中でも、業務でウェブサイトを運用する上でかなり重宝する機能を2つ紹介します。

  • ステージング環境
    WordPressのバージョンアップやプラグインの導入、テーマの切り替えなど事前に十分なチェックをしたい場合、ステージング環境は必須。サブドメインの代用と違って、ステージング環境と本番環境は1クリックでコピーできるのもメリットです。
  • オートスケール
    WordPressで構築したサイトは静的HTMLで構成されたサイトよりはアクセス集中の影響を受けやすいもの。その点、Z.com WPサーバー(エントリープランを除く)には標準でオートスケール機能があり、急なアクセス負荷にも柔軟に対応できるのは強みです。

Z.com WPサーバーのベーシックプランの要チェック機能

Z.com WPサーバーにはエントリープラン、ベーシックプラン、ビジネスプランの3種類があります。
エントリープランはディスク容量が10GBということもあり、ここではその上位プランであるベーシックプランにフォーカスします。

引用元:Z.com WP(https://hosting.z.com/jp/service/wp/)
容量(SSD) 30GB
データベース(MySQL) 1GB×10
転送量目安 50GB/日
独自SSL 月額100円
WordPressかんたんインストール 標準搭載
WordPress引っ越し機能 標準搭載
マルチドメイン 可能
サブドメイン 可能
権限別複数アカウント作成

Z.com WPサーバーのベーシックプランの利用料金

Z.com WPの利用料金は1ヶ月ごとの支払方法だけでなく、6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月のそれぞれまとめ払いがあり、12ヶ月と24ヶ月がもっともお得。ベーシックプランの場合、12ヶ月・24ヶ月なら1ヶ月あたりの支払金額は1,060円となります。金額は税別表記です。

引用元:Z.com WP(https://hosting.z.com/jp/service/wp/)
初期費用 1,000円
月額料金(1ヶ月払いの場合) 1,240円

Z.com WPサーバーの使い勝手

14日間のZ.com WP無料お試し期間あり

Z.com WPサーバーは申し込み手続きをした翌日から14日間、無料で使うことが可能。支払手続きをしないままなら、期限切れで解約となります。
トライアルで使ってみて、そのまま利用する場合はコントロールパネルで「本稼働」をクリックすることで支払手続き画面に進みます。
なお、グローバルブランドのサービスだけあって、サーバーのリージョンは東京かシンガポールかを選ぶことができます。

初期設定時にWordPressの新規か移行を選択できる

Z.com WPサーバーのWordPressセットアップ画面
「移行しない/移行する」を選択してWordPressの初期設定を簡単に行うことができます。

Z.com WPでWordPressのセットアップをするにあたっては、「移行しない/移行する」という選択が可能。
「移行しない」は新規のセットアップで、「移行する」は外部サーバーからWordPressをまるごと引っ越すもの。試しに、別サーバーに置いてあるWordPressのサイトを移行してみましたが、SiteGuardをオフにしてアカウント情報を入力すれば、データベースの中身もプラグインの設定などもまるごと一括で引っ越しすることができます。

WordPressのメニューにホスティング機能が追加

WordPress管理画面の「WordPress Hosting」メニュー
Z.com WPでセットアップしたWordPressで設定・管理できるサーバー上の機能です。

Z.com WPでセットアップしたWordPressには、管理画面に「WordPress Hosting」というメニューが追加されます。
ここでは、サーバー上のキャッシュ削除、本番環境~ステージング環境のコピーなどができます。